4 Feb 2017

イギリス・ケンブリッジで生活を始めました。I began my new life in Cambridge.


明けましておめでとうございます。

2017年元日に日本を発ち、ケンブリッジにやってきました。

5年温めた 私の夢・目標を叶える一歩を踏み出しました。


ANAの飛行機が快適過ぎたのと、興奮が止まらなくて、
11時間のフライトであまり眠らなかった!!
最近飛行機に乗ると気持ち悪くなるのが恒例行事だったから
自分自身に驚き・・・。

「ロンドン・ヒースロー空港に到着いたしました」というアナウンスで
私のアドレナリンが爆発。(笑)

やぁぁぁぁぁぁぁぁっと戻ってきたぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

嬉しさマックスでした。


そして、かれこれ早くも1か月が経ち、だいぶ落ち着きました。

この1か月は旅行者気分だったけど、
だんだんと生活者になってきた気がします。


この1か月で発見したこと、遊んだこと、考えたことを記したいと思います。

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■発見したこと

・自然の美しさ

本当に美しい。
写真や絵画で見るような美しい景色が毎日目の前に広がっていて、
純粋に心が洗われるし、「地球って素晴らしい」「生きているって素晴らしい」と思い起こさせられます。


・イギリス人と日本人の共通点

島国気質?はやはり共通しているようで、
敬語、礼儀正しさ、列に並んで順番を守ること、など
あ~わかるわかる、それ守らないとイラッとするよね~という現象を分かち合えます。(笑)

・イギリスは魔法の国ではない!

これは個人的な発見。というか現実を受け止めた。(笑)
Harry Potterマニアとしては、魔法的要素がそこら中に転がっていてほしかったんだけど、
現実は違いました。
もちろん、景色も自然も建物もすべて美しいし、日本と違う世界が広がっているんだけれど、
現地のイギリス人は日本人やほかの国の人たちと同じように
普通に日常生活を送っていて、平日は仕事して、週末は家族や友達と過ごしている。

自分の国や文化とは違う何かに出会いそこに神秘的な感覚を抱いたとき、
魔法的要素や、アジアであればオリエンタルな要素を見出すのではないかと思いました。

・イギリス人は家族想い

これも個人的に感じたことだけど、
毎朝すれ違ういろんな親子をみていると
10代の子どもも 父親や母親に肩を抱かれて歩いている姿をよく見ます。
ケンブリッジはサイクリストがとても多くて、
小さい子どももお父さんとタンデム自転車に乗って通学していたり、
ほほえましい様子がよく見られます。
また、日本みたいに残業文化も 仕事後の付き合い飲み会もないので、
さっさと帰って家族と過ごすのが当たり前になっているようです。
うらやましいなあ。

・自己責任

何か質問したり、困ったことがあって相談しても、
ある程度は答えてくれるけど、それ以上は 自分でどうにかして~的な雰囲気があります。
冷たいわけじゃなくて、結局その人でも解決策が見いだせないときは、
「あとはあなた次第ね」的な感じです。
日本だけなのかな?
結構手取り足取りできる限りの手段を尽くそうと
お店の人とかでもお客様のために的精神があるなと気づいた。

私はサービス業に従事して疲労困憊した経験があるので(笑)、
このイギリス的な?さっぱり感が好きです。

ただ逆に、いい加減なサービスだな!と腹を立てた出来事もありました。

■遊んだこと

・アフタヌーンティーを堪能♡

このバターよりも濃厚でクセになる悪魔のクリーム(笑)
クロテッドクリームがたまらん!たっっっぷり付けて食べるのがおすすめです。

・221B Baker Street

シャーロックホームズ博物館に行きました。意外とたいしたことない。(笑)
あと、新しい、シリーズ4のSHERLOCKもすべて観ました!!

・Harry Potter Studio

念願のこの場所にも行きました!
もうすぐでもう開園5周年になるらしい・・・。
100% Harry Potterで幸せな反面、
この世界は魔法ではなく最新技術の賜物だったという現実に立ち向かう勇気が必要です。(笑)

■考えたこと

・自己主張と理由の説明が大切 = 伝えること

ケンブリッジは大学の町なので、思ったより多国籍なところです。
イギリス人ももちろんたくさんいるけど、外国人もとっても多い。
あまり自分だけが外国人で浮いてるな・・・的な感覚にはなりません。
いまも一緒に過ごしている仲間はイタリア人、アルゼンチン人、中国人、韓国人、タイ人です。

私はどちらかというと日本人の中でも
おとなしいと見せかけてアグレッシブな方だと思うけど(笑)、
やはりヨーロピアンやラテンアメリカ人の勢いには追いつけない。
でも、黙ってたら何も伝わらないし、
日本だと失礼になるけど引き続く相手の話を遮って主張しないとそのまま流されると気づきました。

なので、いま絶賛割り込み中です。(笑)
そして、なぜそう思うのか、理由も説明することでちゃんと理解してもらう大切さも学びました。

この勢いのある会話があるおかげで、とっても有意義な会話になったり、
化学反応が起きたりして、私は結構居心地がよくなってきました。

日本に帰ったら、人に嫌われそう。(笑)

・なぜ人は敵を作りたがるのか。なぜ助け合って現状をより良くしようと建設的になれないのか。

先日、16歳のウクライナ人の少年と話す機会がありました。
彼はとってもしっかりしていて、自分の意見をしっかり持ち、物事の本質を見出せる子でした。
ロシアとウクライナの間で起きている戦争について話してくれました。

※筆者の主観的な意見が入っているものの、
    概要をつかむには良いと思うので、参考までに。
複雑すぎるウクライナ情勢が3分で分かるまとめ

彼は戦地となっている町の出身で、戦争から逃れるために首都キエフに逃げて生活しています。
でも祖父母や友達はまだ故郷で生活していて、現地の情報を彼らから聞くそうです。

戦争はまだ続いていて、

いま、現在、こうしているうちに、ひとり、またひとりと、死者が出がでている。

毎日、何十人も死んでいるそうです。


現地で生活している人にとって、
ロシアがどうとか、ウクライナがどうとか、国土がどうとか、関係なくて、
ただただ【平和】を望んでいる。平和に暮らしたい。

そう切実に思い、願い、言葉にしている彼を、私は目の当たりにしました。

遠いどこかの戦争の話じゃなくて、
いま、目の前に座っている、この男の子の身に起きていることです。


私は切なくなりました。何もできない自分の無力さが悲しかった。

何もできなくて本当にごめんって言ったら、

彼は 僕にだって何もできないし、誰も何もできない。
とそう言葉を返しました。

その翌日、彼はウクライナに帰国しました。


それからずっと彼の身に起きていることを考えていて、
Facebookを開けば アメリカ新大統領トランプの話題で持ちきりで、
新聞やラジオでは イギリスのブレックジット(EU離脱)の進捗が流れ、
私が去年学んだ日本での難民対策とかも思い出して、

私は世の中にウンザリしました。

みんなエゴだし、みんな自分の利益優先。
自分だってそういう一面が全くないなんて綺麗事は言えないけれど、

なぜ過去の敵を思い起こして敵対心を煽るのか。
なぜこれからの未来を生きようと考えないのか。
なぜ平和的で建設的な解決策を考えられないのか。

そういう努力をしようとしないことが問題だと思います。

私たちひとりひとりが意識しないといけない。変わらないといけない。

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これが、私のこの1か月です。

これからの生活は、生活者として
より刺激的で有意義な毎日を過ごそうと思っています。

毎日50分歩いているので運動になっていますが、ヨガを始めました。
英語で無心になるためのヨガをやるというのはなかなか難しいのですが(笑)
肩こり解消になってすごくいい!!

来週からは、ケンブリッジ大学の無料講義に参加します。
LGBTがテーマだったり、
研究者が国内や国外の政策作成にどれだけ貢献できるかというような内容だったり、
とっても興味深い。

あと、音楽にももっと触れようと思ってます♪

ほかにもNGOの活動とかに参加できたらなと思っています。


最後に、元気をくれた新聞記事で締めくくりたいと思います。