25 Aug 2016

2016.8.25 外国につながる子ども

在日外国人の子どもへの日本語指導についての
勉強会に参加してきました。

私の日本語ボランティアでは子どもの参加者はいないのですが、
子どもの教育現場について知識を得られるチャンスだと思い、
飛び込んでみました。



子どもが言語を習得していく成長過程から、
日本語と母国語のどちらも日常生活レベル止まりの習得だと、
表面的な会話では流暢に見えていても、
実際に学習面で何かを論理的に説明する際に障壁となり、
その後の子どもの社会経験に影響を及ぼすということを学びました。

発達障害なのか、
言語自体の取得が不十分なために学力が振るわないのかは、
明確に判断する方法が無いのですが、

そのどちらかなのかを判断することが大事なのではなく、

まずはその子どもが今できることに寄り添い、
一つ一つサポートしていくことが一番大事だということだそうです。


ただし、日本にやってきた子どもたちにはいろんな家庭の事情があり、
日本語を学ぶことに意欲を示さない子もいます。

間違えたり笑われたりするのが恥ずかしくて、
ずっと黙っている子もいるそうです。

でもそれを、無理強いして日本語を話させたりせずに、

その子の発達段階とニーズをしっかり把握し、
その子の性格や好みに合わせたアプローチから、
日本語を学ぶメリットをその子に伝えて一緒に練習していくことが
ステップだとも学びました。


また、日本語を学校で一生懸命 勉強しているのだから、
家庭でも母国語ではなく日本語を話すよう強要すると、

その子の母国の文化に対する自尊心が損なわれたり、
親と片言で話すことになり深い内容の会話をする機会が奪われてしまうので、

学校では日本語で日常会話とそれ以上のレベルに引き上げていく練習をし、
家庭では母国語で日常会話とそれ以上のレベルで親と会話をしていくことが、

その子の根本的な論理思考を養っていくことにつながるそうです。



…と、おおまかな内容のまとめです。

子どもの成長過程や、外国から来た子どもの気持ちなどを学ぶ機会は
いままでなかったので、大変勉強になりました。



また同時に、私としては、
海外から来た子どもと接している日本の子どもたちや、日本の学校教育現場に
非常に興味があります。

どのように共生・理解しているのか。

ここに私の研究テーマがあります。