23 Sept 2016

2016.09.15 DEAR 開発教育入門講座「パーム油について」

投稿が前後しましたが・・・
先日は開発教育協会(DEAR)の「開発教育入門」というワークショップに参加してきました。


多文化共生というテーマを自分はどういう切り口で扱っていくか、

知り合いや友達づてに人を紹介してもらったり
自分でいろんな論文を検索し
NPO団体なども調べていくつかコンタクトを取ってきましたが、

開発教育というものが結果的に私のやりたいことに合致すると再認識できたので、
ワークショップに申し込みをしました。


9月15日(木)19:00~21:00に
東京ドームの近くにある 開発教育協会の会議室で行われ、
参加者は20~70代くらいの幅広い年齢層で、20人前後いたと思います。

私のグループは20~30代の男性4人と私を含め女性2人だったので、
若者のパワーあふれる感じで 和気あいあいとしていました。(笑)

テーマは「パーム油」についてでした。




突然ですが、みなさんはパーム油って知っていましたか?

私はまっっっっったく、知りませんでした。


私はいろんなことに対して無知ではありますが、
特に人と議論したりするのに、無知であることはこの上なく恥ずかしいです。

だからこそ、多文化共生については いま全力で勉強をしているのですが、
このワークショップ、「ワークショップ」で全く知らないものがテーマだと聞かされ、
いきなり面食らった感じでした。辱めに遭う2時間だと覚悟しました。(笑)


ところが、開発教育の参加型ワークショップは
特別な事前知識は必要なく、

「中には知っている人もいるだろうけれど、
知らない人も多いだろうから、みんなでイメージしてみましょう」

というところから始まります。

初めから、パーム油とはこんなものです。というような説明もありません。


最初に、
身近なお菓子や日用品の空箱や袋が各グループに配られ、
これらの共通点を考え、アイディアをどんどん出していきます。

いろんな共通点が出ました。

・スーパーやコンビニで買える
・日持ちする
・日本のメーカーが作っている
・必ずビニールやプラスティックがパッケージに使われてる
・植物油脂が原材料に入っている
                  ・
                  ・
                  ・


どれも正解です。


・・・というように、他の人の意見、グループのアイディアを
【否定しない】というのも、大事なことなんだそうです。

間違ってもいい、自由な発想で積極的に意見をみんなが言える雰囲気を作ります。


さて、こうした共通点を確認したのち、
今回は「植物油脂・パーム油」について学びます、と移っていきます。

この後も、たくさん写真や資料が配られ、
写真からイメージすることのアイディアシェアリングをしたり、
パーム油の生産に関わる人それぞれの気持ちになってロールプレイングをしたりしました。


【参加型ワークショップとは】
・物事を自分のこととして捉えること
・気づいていないことに気づくこと
・いろんな立場や意見に「共感する」こと

というのが大きな特徴で、忘れにくく、理解もしやすいというメリットがあります。



ではここで、私がワークショップを行うわけにはいかないので、
パーム油とは何ぞやという説明をもう少し載せていきたいと思います。

以下の動画をご覧ください。



こちらの番組では、パーム油の良い点についてたくさん触れています。
もちろん、私たち生活者にとっては、いいのかもしれません。

ただ、番組の冒頭でも言っていたように、
私たちは何の油を消費しているのかすら知らないのです。

日本国内では、なたね油が消費量No.1ですが、
世界では、パーム油が消費量No.1です。

パーム油は、加工品や工業製品に多く使われているため
「見えない油」と言われているそうです。

日本では一人当たり年間4.5kgが消費されていて、
そのパーム油の原産の98%がマレーシア産です。

では実際、パーム油が生産されているマレーシアではどんなことが起きているのか。
以下をご覧ください。







このように、一見、先進国の私たちとって
便利で、安くて、それでいてエコだと思っていたことが、
実は他の問題を引き起こしていたとは考えもしなかったことでしょう。


ただ、だからといって、突然
植物油脂やパーム油と書かれた製品は買わない!というのは
生活をしていくうえで無理な話です。

またむしろ、環境破壊につながっている、
生産地の人々の劣悪な労働環境に加担しているとは言っても、
需要がパッタリとなくなれば、現地の人は職さえ見つからないことにもなりかねません。


だからこそ、自分には何ができるのか、
正解はないかもしれないけれど
日々アンテナを張って意識することが大事なのです。

RSPOのマークが張られた製品を極力買うとか、
食べ物や 物を無駄にしないというだけでも、大事な心掛けかもしれません。

ちなみに、LUSHも活動しています。
エシカルバイイングポリシー



みなさんは、どう思われましたか?

私は、この事実をこうしてブログを通して伝えるという一つのアクションを行いました。

共感してくださったり、何かしたいと思った方は、
ぜひ何か一つでも自分ならできると思うことをまず行ってみてください!

このページをシェアしてくださったら、とっても嬉しいです。


長くなりましたが、
最後まで読んでくださり、ありがとうございました :)


DEAR 開発教育入門講座

22 Sept 2016

2016.09.22 多文化交流フェスティバル in TOKYO 2016

今日は、「多文化交流フェスティバル in TOKYO 2016」に行ってきました。


1時間くらいしかいなかったので、
ステージの催し物などは見ていませんが、
長テーブル一つほどの各国のブースが
ホールの外のスペースにあり、

民芸品の販売がされてあったり、
まずはその国のことを
知ってもらうための資料があったり、
その国で活動している日本のNPOがあれば
その団体のリーフレットが置いてあったりしていました。

大使館がスポンサーになっているのも多かったので、
大使館を主体として
アフリカや東南アジア、
東アジアの国が多かったように思います。


また受付でPASSPORTというものを渡され、
各国のブースで その国の言葉の挨拶をすると
このようにシールがもらえます。
 
 
 
 
 
私が特に印象に残ったと感じたのは、

【マラウィ共和国】
世界最貧の国と言われながらも、
Warm Heart of Africa (アフリカの温かき心)とも言われ、
穏やかでのんびりとした国民性で、笑いに満ちた国なんだそうです。

一度訪れてみたくなりました。
幸せとは何か、禅のような気持ちになりそうですね。


【ベトナム社会主義共和国】
ベトナムに対しては個人的に今とっても興味があり、
自然とブースに吸い込まれました。(笑)

日本語ボランティアでも3名
ベトナムからの方がいらっしゃっており、
私個人的にも
昔イギリスの語学学校に行った時に
出会ったベトナム人の友達がいるので、
もっとベトナムという国と
お近づきになりたいと思っているところでした。

ベトナムは中国の影響で
遥か昔は漢字を使っていたという歴史があるからでしょうか。
こちらの絵は漢字と
どこか日本の物にも似たような雰囲気で描かれています。


他にもいろんな絵の種類があったのですが、
こちらは勉学の成功を祈る意味があるそうなので、
あやかりたくて買わせていただきました。(笑)

カエルたちがなんとなく可愛いし!

ちなみに、この紙は和紙のような紙質なのですが、
実際は貝殻から作られているそうです・・・!すごいですね!!


【大韓民国】
韓国はもう言わずと知れてるからなのか、
特にリーフレットなどはなく、
普通に韓国海苔とかお菓子が売ってました(笑)

何が私の心に残ったかというと、
こちらもまた個人的になのですが
韓国語の挨拶を二言だけ勉強して(?)覚えていたので、

アニョンハセヨ(こんにちは)
オットッケ ジュネセヨ?(お元気ですか)

と言ったらやたら感動され、
褒めてもらえたことです。


褒められていい気になったのもありますが(笑)、
このたった二言でも
その国の言葉を話すと喜ばれるのは
全世界共通なのではないかと改めて思ったのです。

だから、日本語ボランティアの際であっても、
初めて来た人には
ベトナム語でも、中国語でも、
マレー語でも、フィリピン語でも、
一言二言 挨拶できたら
きっと緊張を少しは解いてあげられるかなって。

話のきっかけになったり、
歩み寄られてる気持ちがして嬉しくなったり、
いいことがたくさんあるように思います!


たった1時間でしたが、
楽しく学ぶことができました。


ちなみに、
PASSPORTのシールを10個集めると
くじ引きに参加できる仕掛けになってるのですが、
私はこの日初の3等を当て、
QUOカード 500円分をゲットしました。

滅多に絞り出せない
貴重な運を使ってしまったなと思いながらも、
ありがたく頂戴いたしました。(笑)

17 Sept 2016

平和ボケしてる多文化主義者への特効薬

以前、平和ボケした「純粋な日本人」
という記事も書いていましたが、

もう一度自分への戒めです。


今度は、こちらの記事を見つけました。

なんで「多文化共生」を考えるんですか?

多文化共生論を大学の講義で行ってきた准教授が
とある1人の学生の質問によって
この問いを改めて考え出すエッセイです。


自分自身の立場が安泰であって、様々 な「文化」と出会っても何も揺るがない保 証があれば、「多文化共生」など簡単に語る ことができてしまうのだ。” (本文より)
 

心地よく安心 した立場ではなく、あえてぐらぐらした立 ち位置をそのまま語っていくことにしよう。”(本文より)


私が一番感銘を受けた言葉です。

だから私も、海外で生活してみなくてはいけないと思うんです。

特に、自分が差別の対象になりやすい地域で。


特効薬が効いてきたみたいです。

そもそも移民とか日本に来ないし

…という主張の記事を見つけ、
納得してしまいました。

移民賛成・反対論争は無意味。受け入れようと受け入れまいと、移民などやって来ない!


日本に、移民として来るか来ないかは
私たち日本人が決めることではなくて、
移民としてやってくる人たちが決めること。


だいたい、
移民の人たちが移民先として日本を選ぶほど、
日本は外から見て魅力的な国なのか?

どれだけ自分の国を自負しまくっているのか、ということです。


ここで言っておきたいのは、

この筆者は、
こうは言っても移民受け入れに賛成の立場であり、
多文化共生やグローバル化に前向きな姿勢を示している方です。


また、私自身も別に「反日」ではありません。

自分が生まれ育った国は好きですし、
外国に行って帰ってくる度、なんて日本は快適なんだと思います。

その「快適」の意味は、
基本的に自分の行動を制限されることなく
自由に安全に行動し暮らすことができるからです。

またそれは、
自分の母国だから、そう感じるということです。



で、話を戻しますと、

要は、

移民だどうのって言う前に
次世代の人たちが今後も安心して希望を持って、
日本という国の中で生きていける状態が
いまそもそも整っているのか

という疑問が提示されています。


日本人の若者にとっても希望が見出せない状態で
外国人のことを議論していないで、

まずは日本という国の存続と改善を
移民賛成派も反対派も考えるべきではないか、ということです。


ほんとうに、その通りだと思いませんか?

移民賛成派も反対派も、
結局は
「日本がより良くなるために」
という信念は一緒だと思います。

アプローチ方法が異なるだけで。


お互いの揚げ足を取るようなコメントや
小馬鹿にした文言で掲示板伝いや
デモでけなし合うのではなく、

正々堂々と、改めて冷静に、
具体策を考えることはできないのだろうか。

9 Sept 2016

TED: A radical experiment in empathy


今回は、「他者への共感」がテーマになっています。
日本語字幕あります。


自分の立場、主観的な立場から
物事を捉えれば、それしか見えません。

ですが、
憎しみや恨めしさを感じる相手であっても、
その人の立場に、
たとえ ほんのちょっとでも
立って考えてみることができれば、
我々の世界は変わって見えるという内容です。


このスピーチの大半も、

私が掲げる多文化共生というテーマも、

ワールドワイドで、
宗教対立や戦争、人種差別といった
大き過ぎるものを取り扱っているように見えるし、
実際にそうではあるのですが、

よく考えれば、
すべては人と人、
ひとりひとりのつながりなのです。

グループの対立も、差別も、
人が集まってできたもの。


ちょっと立ち止まって、
一瞬でもその人の背景を想像することができ、
共感することができたら、
人間関係はもっとスムーズになると、
私も思います。


…実際は、

日々の出来事に忙殺され、
心に余裕がなく、

他人なんかより
自分が救われたい 癒されたいって
思ってしまうほど追い詰められているから、

一筋縄ではいかないのですがね。。


どうしたら自分に余裕ができるのか、
自分自身が満たされ、幸せを感じ、

ついでに他者を思いやることができるのか、

幸せになる方法のスピーチも是非見てみてください!


(残念ながら、
こちらは日本語字幕がないようですが…
そんなに難しい英語ではありませんので、
試してみてください!)