先日は開発教育協会(DEAR)の「開発教育入門」というワークショップに参加してきました。
多文化共生というテーマを自分はどういう切り口で扱っていくか、
知り合いや友達づてに人を紹介してもらったり
自分でいろんな論文を検索し
NPO団体なども調べていくつかコンタクトを取ってきましたが、
開発教育というものが結果的に私のやりたいことに合致すると再認識できたので、
ワークショップに申し込みをしました。
9月15日(木)19:00~21:00に
東京ドームの近くにある 開発教育協会の会議室で行われ、
参加者は20~70代くらいの幅広い年齢層で、20人前後いたと思います。
私のグループは20~30代の男性4人と私を含め女性2人だったので、
若者のパワーあふれる感じで 和気あいあいとしていました。(笑)
テーマは「パーム油」についてでした。
突然ですが、みなさんはパーム油って知っていましたか?
私はまっっっっったく、知りませんでした。
私はいろんなことに対して無知ではありますが、
特に人と議論したりするのに、無知であることはこの上なく恥ずかしいです。
だからこそ、多文化共生については いま全力で勉強をしているのですが、
このワークショップ、「ワークショップ」で全く知らないものがテーマだと聞かされ、
いきなり面食らった感じでした。辱めに遭う2時間だと覚悟しました。(笑)
ところが、開発教育の参加型ワークショップは
特別な事前知識は必要なく、
「中には知っている人もいるだろうけれど、
知らない人も多いだろうから、みんなでイメージしてみましょう」
というところから始まります。
初めから、パーム油とはこんなものです。というような説明もありません。
最初に、
身近なお菓子や日用品の空箱や袋が各グループに配られ、
これらの共通点を考え、アイディアをどんどん出していきます。
いろんな共通点が出ました。
・スーパーやコンビニで買える
・日持ちする
・日本のメーカーが作っている
・必ずビニールやプラスティックがパッケージに使われてる
・植物油脂が原材料に入っている
・
・
・
どれも正解です。
・・・というように、他の人の意見、グループのアイディアを
【否定しない】というのも、大事なことなんだそうです。
間違ってもいい、自由な発想で積極的に意見をみんなが言える雰囲気を作ります。
さて、こうした共通点を確認したのち、
今回は「植物油脂・パーム油」について学びます、と移っていきます。
この後も、たくさん写真や資料が配られ、
写真からイメージすることのアイディアシェアリングをしたり、
パーム油の生産に関わる人それぞれの気持ちになってロールプレイングをしたりしました。
【参加型ワークショップとは】
・物事を自分のこととして捉えること
・気づいていないことに気づくこと
・いろんな立場や意見に「共感する」こと
というのが大きな特徴で、忘れにくく、理解もしやすいというメリットがあります。
ではここで、私がワークショップを行うわけにはいかないので、
パーム油とは何ぞやという説明をもう少し載せていきたいと思います。
以下の動画をご覧ください。
こちらの番組では、パーム油の良い点についてたくさん触れています。
もちろん、私たち生活者にとっては、いいのかもしれません。
ただ、番組の冒頭でも言っていたように、
私たちは何の油を消費しているのかすら知らないのです。
日本国内では、なたね油が消費量No.1ですが、
世界では、パーム油が消費量No.1です。
パーム油は、加工品や工業製品に多く使われているため
「見えない油」と言われているそうです。
日本では一人当たり年間4.5kgが消費されていて、
そのパーム油の原産の98%がマレーシア産です。
では実際、パーム油が生産されているマレーシアではどんなことが起きているのか。
以下をご覧ください。
このように、一見、先進国の私たちとって
便利で、安くて、それでいてエコだと思っていたことが、
実は他の問題を引き起こしていたとは考えもしなかったことでしょう。
ただ、だからといって、突然
植物油脂やパーム油と書かれた製品は買わない!というのは
生活をしていくうえで無理な話です。
またむしろ、環境破壊につながっている、
生産地の人々の劣悪な労働環境に加担しているとは言っても、
需要がパッタリとなくなれば、現地の人は職さえ見つからないことにもなりかねません。
だからこそ、自分には何ができるのか、
正解はないかもしれないけれど
日々アンテナを張って意識することが大事なのです。
RSPOのマークが張られた製品を極力買うとか、
食べ物や 物を無駄にしないというだけでも、大事な心掛けかもしれません。
ちなみに、LUSHも活動しています。
エシカルバイイングポリシー
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長くなりましたが、
最後まで読んでくださり、ありがとうございました :)
★DEAR 開発教育入門講座