17 Dec 2016

2016.12.15 『池上彰と考える"世界"を学ぶ意味』

『池上彰と考える"世界"を学ぶ意味: 世界から日本へ、日本から世界へ』
という講演を聞いてきました。


私は大学生ではありませんが、
一般市民も受け付けていたので応募したら、当たりました!


生・池上彰!!って興奮して楽しみにしていたのだけれど、
実際は私の目が悪すぎたのと、自分の席と舞台まで距離があったので、
池上さんのお顔はぼんやりとしか見えなかった・・・(笑)



講演は、池上さんが先週セルビアに取材に行ったというところから始まりました。

池上さんがこのセルビア取材で、訪問国(地域)が80ヵ国になるのに対して、
イモトアヤコは100ヵ国だそうで、張り合ってて悔しそうでした。(笑)

こんな風に池上さんは随所に笑いを誘う小話を盛り込みながら、

ドイツのベルリンの壁崩壊の背景にどんなことがあったのか、
現在のEUの難民の現状がどうなっているのか、

アメリカ大統領選の背景など、
世界情勢について分かりやすく解説してくださいました。



現在の情勢には、必ず歴史的な背景があること、

一言で「アメリカ」とか「ヨーロッパ」といっても、
そこにはいろんな人や文化、歴史、多様性があり、
実際は一言では言い表せられないこと、

ニュースなどのメディアで見ている各国の姿と、
実際にその国・地域に行って感じる現状は違うこと、など、


物事に関心を持ち、知り、背景まで考えることの大切さを
教えてくださったと私は感じました。



私は、池上さんの知識が果てしなく広いことを改めて目の当たりにし、
本当に尊敬しました。私も池上さんの脳みそが欲しい・・・。

こうやって、楽しようとするからいけないんですけどね!!(笑)

真面目に、もっと世界や日本のことに目を向けていこうと感じました。



ただ、池上さんは立場上あまり日本の政治に対して
こうした場で公言できないのだとは思いますが、

この90分の講演会の中で、8割がたがアメリカの大統領選の話だったので、
日本はどうなのかとか、
具体的な池上さんの立場を示さなくてもいいので、
日本の情勢についても目を向けるように
ヒントを投げかけてほしかったなあと個人的には思いました。

私のような一般市民の視聴者も多くいたようには思いますが、
開催場所が大学なだけあって、大学生も多かったはずなので、
現代の若者にもっと関心を持つように呼びかけてほしかったんです。



先日、アメリカ人の友人に
「なぜアメリカ人は若者も含め、大統領選や国の政治に対して
  あんなにも熱くなれるのか?」
と質問しました。

すると、
「アメリカの歴史の中で、イギリスから独立するために戦い、
 一般の市民であっても団結して立ち上がれば、
 権力のある者にだって立ち向かい、倒すことができる、
 ということを経験してきたからだ」
と教えてくれました。

「権力者が何かおかしければ、
  われわれ一般市民は立ち上がり、それを変えなければならないと思っている」

なんて国民性なんだ!
ちょっとカッコいいなと思ってしまった。(笑)

いま、韓国でも同じような現象が起きていますね。
国民性の背景は分からないけれど、若者も立ち向かっている。


日本は、あまり侵略されたり支配される危機感が、
島国だからなかったのかな。


私だって、日本の選挙に熱狂的な姿勢を見せているわけではないし、
いつも投票したって同じ結果で、自分の声が届いている感覚は皆無で、やる気が正直なくなる。

でも、だからって、投票しないということはやめようと最近強く思いました。

意思表示をしなければ、伝わらない!
言葉にしないと伝わらないっていうのと同じ。

最近知ったことなのですが、
オーストラリアでは選挙で投票しないと、国民は罰を受けるらしいです。

投票しない、というのも一つの権利で、一つの意思表示だという意見もありますが、
私は白票でもいいから、何か行動をしてほしいと思います。



私は、若者も含め、国民みんなが「自分事」として
日本の政治や情勢に関心と参加をしないといけないと思っています。

どうしたら、もっと政治的関心や参加を高めることができるのか、
これももっと掘り下げていきたいテーマだと思っています。